米スペースXのマスクCEO、新型巨大ロケットの写真公開
米宇宙ベンチャー企業「スペースX」のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は21日までに、初の試験発射が近く予定される新型の大型ロケット「ファルコンヘビー」の写真をツイッター上で公開した。
写真は、米フロリダ州のケネディ宇宙センターにある同社の格納庫内で撮影した。
試験発射の詳しい日時は不明だが、当初は年内の予定だった。だが、延期が重なり、2018年に延びていた。スペースXはツイッターの公式アカウントで今月6日、来年1月初旬を目標にしていると述べていた。
一方、マスク氏は今年7月の会見で、試験発射は失敗することも予想しているとの考えを明かしていた。ファルコンヘビーに積む貨物にはマスク氏が率いる電気自動車メーカー「テスラ」のロードスターも含まれる。
同氏は今月、ロードスターを火星の周回軌道に投入したいと指摘。その後、目標は太陽の周りの軌道と詳しく説明し、ロードスターを太陽から火星までの距離に等しい位置に投入したいと述べていた。
スペースXは、全長約70メートルのファルコンヘビーは世界最高性能のロケットと誇示。より強力な推進力を持つロケットは月面着陸に用いられた米航空宇宙局(NASA)のサターンVしかないと主張した。サターンVは1973年に引退した。
同社は2012年以降、ロケット「ファルコン9」を40回にわたって使ってきたが、ファルコンヘビーの重量は同じながら、推進力は約3倍としている。推進力の格段な向上は胴体2カ所に追加装着された噴射装置の効果となっている。
Falcon Heavy at the Cape pic.twitter.com/hizfDVsU7X
— Elon Musk (@elonmusk) 2017年12月20日