科学も証明する蜂蜜の健康効果 石器時代から重宝
また105人の子どもを対象とした別の研究では、そば蜂蜜がデキストロメトルファンよりも夜間のせきを抑える効果が高かった。
さらにワイルドフラワーハニーを使ったイタリアでの研究、およびユーカリ蜂蜜、シトラス蜂蜜、シソ蜂蜜を使ったイスラエルでの研究では、呼吸器感染を患う子どもたちの夜間のせきと睡眠障害に対してプラセボ(偽薬)よりも高い効果が認められた。
しかし、蜂蜜は1歳未満の乳児には決して与えてはならない。乳児の消化器は、ボツリヌス中毒症などの原因となる胞子など、蜂蜜に含まれる不純物を処理できないためだ。米国では最も頻繁に発生するボツリヌス症が乳児ボツリヌス症だ。
運動能力の向上:さらなる研究の余地あり
メンフィス大学スポーツ栄養研究所で持久力を要する運動選手を対象とした3件の研究が行われ、蜂蜜はブドウ糖、砂糖、水と同等かそれ以上の持久力向上効果があることが分かった。しかし、これらの研究は蜂蜜業界が出資する米国蜂蜜協会からの資金で行われており、公平な立場の科学者らによる、さらなる研究が必要だ。