音楽フェスタ予定地で巣守る1羽の親鳥、会場準備中断 カナダ

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音楽フェスタ予定地で卵を守る親鳥

音楽フェスタ予定地で卵を守る親鳥

(CNN) カナダの首都オタワで7月に開かれる同国最大級の音楽フェスティバル「ブルースフェスト」の会場設営作業中に、巣の中で卵を温める1羽の親鳥が見つかり、準備作業が中断された。

ブルースフェストはカナダ全土から音楽ファンが集まる毎年恒例のイベント。ところが今年はメインステージの設営作業中に、巣の中で4個の卵を抱くフタオビチドリの母鳥を作業員が発見した。フタオビチドリはカナダ政府が保護種に指定しており、連邦政府の許可なく移動させることはできない。

主催者は報道陣に対し、「我々が最近直面した中で、最も困難な問題の1つと言わざるを得ない」とコメントした。

カールトン大学の専門家がCNN提携局のCBCに語ったところによると、フタオビチドリの卵は数十センチでも動かされれば、親鳥に放棄されてしまう可能性があるという。

卵が孵化(ふか)するまでには24~28日を要し、孵化したひな鳥は間もなく飛べるようになる。フェスティバルの開始予定は7月5日。

主催者によると、ブルースフェストには平均で30万人以上のファンが集まる。今年はショーン・メンデス、フー・ファイターズ、デイブ・マシューズ・バンドなどが出演を予定している。

巣の周辺はテープで仕切って立ち入りが禁止され、巣を守るために警備員も配置された。

主催者は巣を移すための候補地を複数挙げ、連邦当局の判断を待っている。

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