探査機はやぶさ2、小惑星「リュウグウ」に到着 打ち上げから3年半
東京(CNN) 日本の小惑星探査機「はやぶさ2」が27日、地球から約3億キロ離れた小惑星「リュウグウ」に到着した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が明らかにした。
2014年12月に打ち上げられたはやぶさ2が到着したのは、リュウグウの上空約20キロの位置。この後、リュウグウ表面へのタッチダウン(着陸)を行い、砂などのサンプルを採取する。
はやぶさ2は探査終了後の19年12月にリュウグウを離れ、翌年の終わりに地球へ帰還する予定。
ダイヤモンド型をしたリュウグウの表面からは、数十億年前にさかのぼる太陽系の形成に関して様々な情報が得られると期待される。
JAXAによれば、リュウグウから採取する鉱物、水、有機物などを調べることは地球の起源の解明にもつながる。ただ当初球形と思われていたリュウグウが小惑星には珍しいダイヤモンド型だと判明したことで、着陸などのミッションはいくらか難易度が増しているという。
リュウグウの直径は約900メートル。JAXAは、この大きさの小惑星に地球から探査機を到着させることの難しさについて、日本からブラジルにある直径6センチの標的を狙って命中させるのに等しいと説明した。