水中洞窟に9千年前の人骨、絶滅動物の骨も メキシコ
(CNN) メキシコのユカタン半島にある迷路のように入り組んだ巨大な水中洞窟で、考古学者らの研究チームが22日までに、およそ9000年前のものとみられる人骨を発見した。このほか氷河期に生息していたゾウなどの動物の骨も見つかった。
当該の氷河期は260万年前に始まり、およそ1万1700年前に終わったと考えられる。現場の水中洞窟は全長347キロと世界最大級の規模を持つことが先月確認されていた。
研究チームを率いるギレルモ・デアンダ氏は、何千年もの間、人間や絶滅した生物が洞窟を出入りしていたと説明する。
動物の骨は巨大なナマケモノ、クマ、ゾウといった哺乳類のものだった。
研究者らは、今回の発見が古代マヤ人の暮らしぶりを解き明かす一助になるのではないかと期待を寄せる。古代マヤ人は、スペイン人の植民以前に現地で独自の文明を築いていたことで知られる。
デアンダ氏は今後の調査を通じ、古代マヤ人の食生活や地域の動物との関わりについて理解を深めたいと抱負を語った。