1回の脳震盪でパーキンソン病発症のリスク増大 米調査

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外傷性脳損傷の有無を問わず、パーキンソン病を発症する退役軍人はごく少数にとどまるとの指摘も

外傷性脳損傷の有無を問わず、パーキンソン病を発症する退役軍人はごく少数にとどまるとの指摘も

年齢や健康状態などの要因を加味すると、何らかの外傷性脳損傷を経験したことのある退役軍人がパーキンソン病を発症するリスクは71%増大していたことが分かった。程度別にみると、中程度から重度の外傷性脳損傷の場合は83%、軽度の外傷性脳損傷の場合は56%増大していた。

また、外傷性脳損傷を経験した退役軍人は、そうでない人に比べて2歳若い年齢で、パーキンソン病を発症していた。

カリフォルニア大学の研究者は、今回の調査の対象者の数が多いことを理由に、「たとえ軽度の外傷性脳損傷であってもパーキンソン病のリスクを増大させることが、高いレベルで実証された」と解説する。

ただし、外傷性脳損傷の有無を問わず、パーキンソン病を発症する退役軍人はごく少数にとどまると専門家は指摘する。

実際に、軽度の外傷性脳損傷を経験した退役軍人7万6297人のうち、パーキンソン病を発症したのは360人のみ。中程度から重度の外傷性脳損傷を経験した7万2592人の中では543人にとどまっている。

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