グレートバリアリーフのサンゴ、16年の熱波で大量死

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1998年と2002年にも白化を経験していた

1998年と2002年にも白化を経験していた

(CNN) オーストラリア沖のグレートバリアリーフのサンゴが、地球温暖化の影響による近年の海の熱波で大量に死滅していたことが分かった。英科学誌ネイチャーに18日に発表された論文で明らかになった。

これによれば、グレートバリアリーフは2016年に長期間にわたり海の熱波にさらされ、大量に白化・死滅した。最大の影響を受けたのは、グレートバリアリーフの北側およそ800キロに及ぶ部分だった。

グレートバリアリーフは1998年と2002年にも白化を経験しているが、北部の損傷は軽微だった。14年に入り世界気温の上昇とサンゴの白化が加速し始め、17年末までこの傾向が続いたという。

中でも16年には、海の熱波がグレートバリアリーフ史上最も甚大な白化を引き起こした。

論文の筆頭著者を務めた豪ジェームズクック大学のテリー・ヒューズ氏は声明で、「2016年3月から11月にかけての9カ月間で30%のサンゴが失われた」としている。

さらに17年にも海の熱波がグレートバリアリーフを襲い、中心部では深刻な熱ストレスや白化に見舞われた。

共著者である米海洋大気局(NOAA)のマーク・イーキン氏は、「わずか2年間のうちにグレートバリアリーフの半分が死滅した」と指摘。今回の研究結果については、過去に熱ストレスの影響が少なかったサンゴ礁も想像以上に熱に敏感であること、そして気候変動が生物多様性を脅かしていることを示すものだと説明した。

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