女性の発がんの原因、四半世紀後は肥満が1位に 英予測
ロンドン(CNN) 英国の女性ががんになる原因は将来、肥満が喫煙を上回って1位になる可能性がある――。英王立がん研究基金がこのほど、そんな調査結果を発表した。
試算によれば、2035年までに肥満を原因としてがんにかかる英国女性の人数は2万3000人。これは喫煙が原因でがんを発症する人数よりも2000人少ないだけだ。
この傾向が続く場合、43年までに女性ががんを発症する原因の1位が肥満となるという。
英医学誌によれば、現在、英国人女性のがんの12.4%が喫煙に関連したもの。肥満に関連したがんの割合は7.5%。
英国ではより多くの男性が喫煙するため、女性よりも割合のギャップは大きくなる。男性の場合、喫煙によって引き起こされたがんの割合は17.7%で、肥満によるものは5.2%。
発がんの原因について、より長期的には男性でも女性と同様の変化が起こる可能性があるという。
今回の調査では1979年から2014年のデータを分析した。同基金は、禁煙キャンペーンのような、肥満の抑制に向けた全国的な啓もう活動や法整備を呼び掛けている。
経済協力開発機構(OECD)によれば、英国は人口の25%強が肥満で、西欧でも最も肥満率の高い国のひとつだという。