「ハロウィーンにどくろ型小惑星」のうわさ、米NASAが否定
(CNN) 2015年に地球に接近した「どくろ型」の小惑星が、今年も10月31日のハロウィーンに通過するとのうわさを、米航空宇宙局(NASA)が否定した。
小惑星「2015 TB145」は3年前のハロウィーンに地球から約48万キロの距離を通過。どくろに似た形が家庭用の天体望遠鏡からも観測されて話題を呼んだ。
この小惑星が今年、再び地球に接近している。しかしNASAのジェット推進研究所によると、今年のコースは地球からの最短距離が4000万キロもあるため、「光の点にしか見えない」ままで通過する見通しだ。
しかも最接近するのは11月11日と、ハロウィーンをとうに過ぎたタイミング。この3年間にほかの天体と衝突するなどして、形も変化した可能性がある。
この小惑星は15年10月10日に、ハワイ大学の次世代望遠鏡「パンスターズ」で初めて観測された。NASAによれば、かつての彗星(すいせい)が揮発成分を失い、尾を引かなくなった「死んだ彗星」とみられている。
2015年10月に撮影された小惑星の画像/NASA