スペースXの月周辺観光、世界初の民間人乗客を発表へ
ニューヨーク(CNNMoney) 米民間宇宙企業スペースXは13日、ツイッターの公式アカウントを通じて、同社のロケットで月周辺観光に出かける世界初の民間人について、17日に開くイベントで身元を公表すると予告した。
スペースXの投稿によると、この人物は民間人として世界で初めて、「ビッグ・ファルコン・ロケット(BFR)」を使った月周辺観光旅行の契約を済ませた。「宇宙旅行を夢見る普通の人たちの利用実現に向けた重要な1歩」と位置付けている。
BFRはスペースXが開発している新型ロケットで、史上最強をうたったロケットブースターと、地球の大気圏を脱出するタワー型の宇宙船の2段構成になっている。
同社は2017年2月の時点で、「ファルコン・ヘビー」ロケットを使った月周辺旅行について、2人の人物が契約を済ませたと発表していた。契約金や2人の身元などについては明らかにしていない。この時の発表と、17日に予定している発表との関連は不明。
ファルコン・ヘビーは今年2月にデビューを果たした。しかし経営者のイーロン・マスク氏は、同ロケットを有人飛行船として使う計画はないと述べ、観光用にはBFRの方がふさわしいと説明していた。
BFRの初飛行が実現するまでにはまだ何年もかかる見通し。