高身長でがんリスクも増加、細胞の量多く 米研究

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分析した23種のうち18種のがんで関連性が見つかった/shutterstock

分析した23種のうち18種のがんで関連性が見つかった/shutterstock

(CNN) 身長の高い人は、体内の細胞がより多くなることから、がんのリスクも高まるとの研究結果が発表された。

この研究によれば、平均身長から10センチメートル身長が高くなるごとに、がんが発症する危険性が10%増加する。理由としては、がんに変異する可能性のある細胞がふえるからだという。

今回の研究での平均身長は、女性が162センチ、男性が175センチ。

以前の研究でも、身長が高いと、血栓や心臓系の疾患などのリスクが高まる可能性が示唆されていた。

米カリフォルニア大学リバーサイド校のレナード・ナニー教授は、男女それぞれ1万人以上を含む過去の研究データを複数分析した。

人体の全ての細胞の数と、がんを発症する可能性について、23種のがんのうち18種で関連が見つかったという。

研究ではまた、女性のほうががんのリスクが高いことがわかった。より背の高い女性ががんにかかる可能性は12%だが、男性は9%。

結腸や腎臓のがんや、リンパ腫で最も強い関連がみられた。

ただ、別の専門家からは、高身長によるがん発症リスクの増加は、ライフスタイルの変更による影響と比べると小さく、禁煙や健康的な体重の維持といった肯定的な変化を引き起こす取り組みのほうがより重要だとの見方も出ている。

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