「サンタ」名乗る男性、客の買い物代を負担 米小売店
(CNN) 米バーモント州ダービーにある米小売り大手「ウォルマート」の店に現れた男性が居合わせた客の大半の買い物代を自ら支払い、「サンタ」との言葉を残して立ち去る出来事がこのほどあった。
料金後払いで店側が保管していた品物の料金も引き受けていた。店の従業員は名前も知らない気前の良いこの男性の存在を知ってはいるが、ウォルマートは男性が代わって料金を負担した買い物客の人数や総額は明かしていない。
男性と店で今月15日に出会い、199ドル(約2万2500円)分の恩恵を受けた女性客のジュリー・ゲーツさんは男性に「誰が買ってくれるの?」と質したところ、「サンタクロース」と返答したという。さらに名前を尋ねると、サンタクロースの別名ともされる言葉が返ってきてもいた。
ゲーツさんによると、支払いカウンターに近付いた際、男性が後払いの分が他にもあるのかと問い掛け、待っているから買い物を終えるように促した。正気ではないとも思いながら母親と息子への贈り物を選んで戻ったところ、男性はその場に残っていたという。支払いはクレジットカードを使っていた。
この経験をフェイスブック上で紹介したところ、後払い商品代が入金されたと店からの連絡があったとする友人や隣人が名乗り出た。女性が男性と出会った日に店で言葉を交わしたカップルは800ドルを負担してもらったことを明かしていた。
ゲーツさんは立ち去る男性の写真を撮影していたが、顔部分は見えなかった。アメリカンフットボールのチーム「ニューイングランド・ペイトリオッツ」の名前入りのジャケットを着用していた。