森の中にクジラの死骸、ブラジルで発見
(CNN) ブラジル北東部のマングローブの森の中で、体長約8メートルのザトウクジラの死骸が見つかり、専門家が同地に漂着した経緯などを調べている。
非営利研究機関のビチョ・ダグアによると、見つかったのはザトウクジラの赤ちゃんの死骸で、海の中ではぐれて飢えなどのために死んだと思われる。
潮流に押し流された死骸は、ブラジル北東部ソウレの海岸に漂着した。同地はアマゾン川の河口に位置する。
「この季節は1日に2回の満潮を迎え、水位はほぼ4メートルに達する。マングローブの森も水に浸り、世界中から集まった船の残骸など大量のごみが流れ着く」。ビチョ・ダグアの専門家はそう解説する。
「腐敗してガスで膨張した死骸がマングローブの森にたどり着いた理由も、それで説明がつく」
研究者がクジラの死骸からサンプルを採取/Bicho D'água Team
死骸は海岸からおよそ15メートルの地点で、地元の漁師が22日に発見した。死後4~5日たっていたと思われる。
クジラがどこから来たのかを探るためにDNA鑑定も実施、パラ国立大学の病理学研究所が死骸を詳しく調べ、死因などに関する調査結果を約20日以内に公表する。