氷河崩落で海岸に大波、観光客が慌てて避難 アイスランド
(CNN) アイスランド南東部のヴァトナヨークトル国立公園で3月31日、沿岸部にそびえる氷河の一部が崩落し、海に落ちた氷の塊で大波が発生した。海岸を訪れていたツアー客らはすぐに避難して無事だった。
アイスランドでツアー会社を経営するステファン・マントラー氏が携帯電話のカメラで一部始終を撮影した。
マントラー氏によると、ツアー客らが海岸からブレイザメルクルヨークル氷河を眺めていた時に、崩落の前兆とみられる音が聞こえた。
同氏は自身が引率していたグループの安全を確認したうえで、ほかのグループの動きにも注意しながら撮影を続けたという。
氷の塊が海に落ち、雷のような音が響く。海岸に迫る大波から逃げようと、高い場所を目指して走る人々の姿が映っている。
マントラー氏によると、氷河の崩落はこの季節によくみられる現象だが、今回は特に大規模だったうえ、海岸にこれほど近い場所で起きることは珍しい。ツアー客は出発前に、氷河が崩落した時の行動について説明を受けることになっているという。
同氏は「一番重要なのは、けがをした人も水に濡れた人もいなかったことだ」と話している。