愛犬と離れ離れになったホームレスの男性、涙の再会 米テネシー州
(CNN) 米テネシー州メンフィスで、離れ離れになっていたホームレスの男性と愛犬が2週間ぶりに再会を果たした。この様子を撮影した保護施設の動画が涙を誘っている。
愛犬と再会を果たした男性はアントニー・ロジャースさん。CNNの取材に対し、愛犬の「ボボ」がいなくなって失意のどん底だったと振り返った。ロジャースさんもボボもホームレス。メンフィスの市内で出会い、互いに見つけた家族だった。
だから再会を果たした時の喜びは言葉では言い表せなかった。
ボボはロジャースさんの腕の中に飛び込み、尾を激しく振り、興奮を抑え切れない様子でロジャースさんの周りを跳ねまわったり顔をなめたりしていた。
施設のフェイスブックによると、ボボは1歳でピットブルテリアとラブラドルのミックス犬。8月31日早朝、ロジャースさんが目を覚ますと姿が消えていた。ロジャースさんの友人は、ボボを探すために写真入りのポスターを制作した。
ボボは2週間後、同施設に連れて来られた。ポスターのことを覚えていた職員がロジャースさんの友人に電話で連絡し、友人の車で施設を訪れたロジャースさんとの再会がかなった。
同施設は1年分の寄生虫予防薬と、ドッグフード、首輪、リードを添えてボボをロジャースさんの元へ返した。万が一、また行方不明になってもロジャースさんの所に戻れるよう、識別票も付けた。
地元の動物病院は、ボボの今後の治療費に充てるための寄付を募っている。
CNN系列局WMCによると、ボボはまだ子犬だったころにロジャースさんが保護した犬で、ロジャースさんは自分の「命の恩人」と形容、「私にとっては本当に大切な存在です」と涙を浮かべた。