はやぶさ2、帰還へ 小惑星「リュウグウ」のサンプルとともに
(CNN) 日本の探査機「はやぶさ2」が、1年余りにわたった小惑星「リュウグウ」でのミッションを終え、地球への帰還を開始した。小惑星に関する貴重なデータや岩石のサンプルを持ち帰るとみられる。
昨年、地球から約3億キロ離れたリュウグウに到着したはやぶさ2は、小惑星の画像の撮影や表面への着陸、岩石サンプルの採取といったミッションを遂行してきた。宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、はやぶさ2が持ち帰るサンプルを分析することで惑星の起源や地球の海の成り立ちに迫れると期待を寄せる。
帰還を開始したはやぶさ2は13日、搭載したカメラでゆっくりと遠ざかっていくリュウグウの画像を撮影した。このリアルタイムの「お別れ観測」は18日まで続ける予定だ。
はやぶさ2が撮影したリュウグウの画像/JAXA/University of Tokyo & Collaborators
ダイヤモンド型をしたリュウグウは直径が約900メートル。はやぶさ2は2014年に打ち上げられた。リュウグウの属するC型小惑星からサンプルを持ち帰るミッションは、今回のはやぶさ2が世界初の事例となる。