米国でなくした指輪、47年後にフィンランドで見つかる

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1973年の米ポートランドでなくなった指輪がフィンランドの森の中で見つかった/Marko Saarinen

1973年の米ポートランドでなくなった指輪がフィンランドの森の中で見つかった/Marko Saarinen

(CNN) 米メーン州でなくした指輪がおよそ50年後にフィンランドの森で見つかるという出来事があった。持ち主の女性は「どうしてそんな遠くにあったのか」と驚いている。

指輪の持ち主はデブラ・マッケンナさん。指輪の旅が始まったのは1973年のメーン州ポートランドから。

指輪はもともと高校時代のボーイフレンド、ショーンさんのものだった。ショーンさんが高校を卒業して大学へ行く際に指輪をもらったという。

デブラさんは間もなく指輪をなくしてしまう。ポートランドのデパートのトイレで手を洗うために指輪を外したとき置き忘れてしまった。気が付いて戻ったときには指輪はなくなっていたという。

その後、2人は1977年に結婚。40年連れ添ったあと、ショーンさんは2017年にがんで死亡した。

そして、1973年から今年1月のどこかの時点で、指輪は大西洋をわたってフィンランドにたどり着いていた。

指輪を発見したのはマルコ・サーリネンさん。見つけたときには自動販売機で売っているおもちゃに違いないと思ったという。

サーリネンさんは週に数時間、近くの森の中で金属探知機を使って遺物を探すのを楽しんでいる。古いコインやボトルのキャップなどを見つけることが多いが、指輪は珍しいという。

指輪に刻まれたモース高校という学校名と1973という年、「S.M.」というイニシャルから、持ち主を探す手掛かりが得られた。

サーリネンさんが、モース高校の1973年卒業のフェイスブックページに指輪の写真を投稿するとすぐに返事が返ってきた。同じイニシャルの生徒はおらず、元の持ち主がショーン・マッケンナさんであることもすぐに判明した。

サーリネンさんはためらうことなく指輪を元の持ち主のもとに郵送した。「素晴らしい発見だった」と振り返った。

デブラさんは、指輪が見つかったことについて、ショーンさんがまだ一緒にいてくれているというメッセージだと考えている。

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