コピペとカットの発明者、テスラー氏死去 使いやすいパソコンに貢献
ニューヨーク(CNN Business) キーボードのカット、コピー&ペースト機能を発明したパーソナルコンピューターのパイオニア、ラリー・テスラー氏が死去した。74歳だった。
テスラー氏は、技術者ではない一般ユーザーにも使えるコンピューターの開発に貢献した。
この機能を発明した当時テスラー氏が勤務していた米ゼロックスは、ツイッターで訃報を伝え、「皆さんの仕事がしやすくなったのは、彼の革新的なアイデアのおかげです」と同氏をしのんだ。
The inventor of cut/copy & paste, find & replace, and more was former Xerox researcher Larry Tesler. Your workday is easier thanks to his revolutionary ideas. Larry passed away Monday, so please join us in celebrating him. Photo credit: Yahoo CC-By-2.0 https://t.co/MXijSIMgoA pic.twitter.com/kXfLFuOlon
— Xerox (@Xerox) February 19, 2020
カット、コピー&ペーストおよび検索&置換の機能は、誰がどんな風に発明したのかを誰も考えることなく、毎日何百万回も使われている。
しかしテスラー氏がこの機能を発明するまで、コンピューターと通信するためには武骨なプログラムをさまざまな「モード」で操作する必要があり、同じコマンドでもどう使うかによって意味が異なっていた。テスラー氏のようなエキスパートでさえ、これは問題だと考えた。
「ほとんどの双方向プログラムにはモードがあって、いつも私を惑わせる」。テスラー氏は2012年に発表したカット、コピー&ペーストに関する論文でそう記した。同氏はコンピュータープログラムからのモード排除を主導。自身が運営するウェブサイトは「nomodes.com」だった。