55年間スクールバスを運転、棺も「バス仕様」に 米男性

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故人にちなみ、スクールバスに見立てたカラーリングを施した棺/Hindt Funeral Home

故人にちなみ、スクールバスに見立てたカラーリングを施した棺/Hindt Funeral Home

(CNN) 米ミネソタ州グランドメドーでこのほど行われた男性の葬儀で、55年間にわたってスクールバスを運転したことをたたえて、「バス仕様」の棺(ひつぎ)が使われた。

グレン・デービスさんは人口1170人の小さな町で55年にわたり子どもたちを学校に送り迎えした。デービスさんの自慢は一度も事故を起こさなかったこと。スクールバスの運転手を務めたのは1949年から2005年にかけてだった。

これをたたえて、棺はスクールバスに合わせて黄と黒に塗られ、デービスさんが最初に運転したバスにちなんで「3」の数字も添えられた。

デービスさんは死亡する5年まえに棺を目にしていた。地元の葬儀場のオーナー、ジム・ヒンドさんからの贈り物だった。デービスさんも棺を気に入っていたという。

ヒンドさんは地元メディアの取材に対して、デービスさんが以前、ヒンドさんの1歳6カ月の娘ががんと診断された際に家族をなぐさめてくれたと振り返った。娘が成長して、がんも治った。こうしたことから、デービスさんの親切に恩返ししようと棺を贈ることを思いついたという。

デービスさんの娘のリサ・ホッジさんは最初に棺を見たとき、ぞっとしたというが、父親の喜びがそれを上回った。デービスさんは地元メディアのために棺と一緒に写真も撮影したという。ホッジさんによれば、デービスさんは「唯一足りないのは非常口だ」と語ったという。

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