赤ちゃんが落下寸前、母ナマケモノは素早かった コスタリカで映像撮影
(CNN) 中米コスタリカに生息する野生のナマケモノが樹上で出産する珍しい場面に、ツアー客の一行が遭遇した。母ナマケモノは素早く手を伸ばし、生まれた瞬間に落下しそうになった赤ちゃんを抱きとめていた。
ナマケモノの1種、ノドチャミユビナマケモノの出産シーンは2月下旬に撮影された。樹上で生まれた赤ちゃんは、へその緒がつながっただけの姿で数秒間、宙づり状態になった。
しかしすぐに母ナマケモノが腕を伸ばしてすくい上げ、抱きかかえていた。
I just had a heart attack!! Watch this video Steven Vela posted of a wild #sloth giving birth in a tree!!
— Jawnie the Zookeeper (@ZookeeperJawnie) February 27, 2020
Here’s a link to his FB. https://t.co/AqILd3ASOZ pic.twitter.com/g9rD4Gc52J
地元の保護団体の専門家レベッカ・クリフ氏によると、こうした場面をとらえた映像は極めて希少だという。「ナマケモノは熱帯雨林の高い樹上で人目に付かず生息していて、カムフラージュを得意とする。野生のナマケモノが見られるだけでも幸運なのに、出産の様子が観察できたのは本当に特別だった」
フェイスブックにこの動画を投稿したツアーガイドのスティーブン・ベラ氏は、8年のガイド経験の中で初めてだったと振り返り、「自分の目が信じられなかった。ものすごく興奮した」「きっともう二度と見られない」と話している。
クリフ氏は、過去に同じようなナマケモノの出産シーンに遭遇したことがあるといい、赤ちゃんがへその緒だけで宙づりになる事態は「ナマケモノの出産では驚くほど高い確率で起きているのかもしれない」と推測する。
ただ、ほとんどの場合は、母ナマケモノが低い場所に下りてきて出産することが分かっているという。
今回目撃されたナマケモノの親子は元気な様子で、今も同じ場所にいるとベラ氏は伝えている。