重さ17キロ超のレイクトラウト釣り上げ、62年ぶりに州記録更新 米
(CNN) 米ニューハンプシャー州でこのほど、イワナの一種であるレイクトラウトを釣りに出かけた男性が重さ約17キロに達する大物を釣り上げる出来事があった。州内で釣られた最重量の記録を62年ぶりに塗り替えたという。
事前の予想を上回る大物を仕留めたのは、同州メレディスに住むトーマス・ナイトさん。これまでの州内の記録は1958年に釣れた約12.7キロのレイクトラウトだったが、今回はこれを一気に4キロ以上更新した形だ。
CNNの取材に答えたナイトさんは、リールを巻く前から大物だとわかったと当時の状況を振り返る。ラインがものすごい強さで引っ張られたことで、アドレナリンが一気に噴出。ラインを切られないようにあらゆる手を尽くしながら、相手が消耗するのを待ったという。
重さ約17キロのレイクトラウトを持つナイトさん(右)/Cynthia Baker
魚を釣り上げると、ナイトさんはそれを直ちに雪と一緒にクーラーボックスに入れ、州の魚類野生生物局へ連絡。その後、魚類を担当する生物学者が現場に現れ、新記録の達成を確認した。同生物学者によると、ニューハンプシャー州のみならずニューイングランド地方全域でも、これまで釣られた中で最大のレイクトラウトだという。
58歳のナイトさんは漁師として25年間、タイセイヨウクロマグロの漁に携わってきた。股関節の手術を2度受けてマグロ漁からは引退したものの、魚を捕るのは相変わらず大好きで、現在も多くの時間を費やして釣りの技術向上に励んでいる。今回の記録更新は「自分にとってのすべて」であり、「まさにこれまでの努力が報われた結果だ」と喜んだ。
ナイトさんは釣り上げたレイクトラウトを剥製(はくせい)にして保存。友人のレストランで2年間飾った後、自らの手元に置くつもりだという。