チーターで体外受精と代理出産が初めて成功、双子誕生 米

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米国の動物園で、体外受精と代理出産により双子のチーターが誕生した/Grahm S. Jones/Columbus Zoo and Aquarium

米国の動物園で、体外受精と代理出産により双子のチーターが誕生した/Grahm S. Jones/Columbus Zoo and Aquarium

(CNN) 米オハイオ州のコロンバス動物園で今月、チーターの体外受精による代理出産が成功し、双子の赤ちゃんが誕生した。史上初の成功例として注目されている。

首都ワシントンのスミソニアン国立動物園によると、代理母となった3歳のチーター、イズィが19日に出産した。

スミソニアン保全生物学研究所とコロンバス動物園のチームはまず、テキサス州フォッシルリム野生動物センターで雄のチーターの精子を採取。昨年11月にはコロンバス動物園で飼育されている6歳半の雌、キビビの卵子を採取して、体外授精を実施した。

受精卵はイズィの子宮に移植され、3カ月の妊娠期間を経て双子が誕生した。

チーターの生息数が減少する中、双子の誕生は種の保全の観点から画期的な成功といえる/Grahm S. Jones/Columbus Zoo and Aquarium
チーターの生息数が減少する中、双子の誕生は種の保全の観点から画期的な成功といえる/Grahm S. Jones/Columbus Zoo and Aquarium

チーターの体外受精技術は15年前から研究されてきたが、実際の試みは今回で3度目、出産に至ったのは初めてだという。

国立動物園によると、チーターは過去50年のうちに少なくとも13カ国で姿を消した。現在残っている野生のチーターはわずか7500頭前後と推定される。生息地の破壊や密猟に加え、ペットとしての違法売買も減少に拍車をかけている。

各地の動物園で飼育されているチーターの約3分の1は年齢や健康、行動上の理由で繁殖が不可能とされる。また、チータの繁殖力は8歳を超えると大きく落ちることが分かっている。

同研究所の専門家は、チーターの繁殖が成功したことは、絶滅が懸念されるほかの動物の繁殖技術も向上させる突破口になると強調した。

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