鉄道工事中に14世紀の洞穴発見、聖堂として使用か 英

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鉄道の修復作業中に14世紀にさかのぼる洞穴が見つかった/NetworkRail

鉄道の修復作業中に14世紀にさかのぼる洞穴が見つかった/NetworkRail

(CNN) 英イングランド南東部でこのほど、鉄道工事にあたっていた作業員らが14世紀にさかのぼる洞穴を発見する出来事があった。

洞穴が見つかったのは、サリー州ギルフォード近くの工事現場。地滑りにより損傷した鉄道の修復を行っていた作業員らが発見した。英国の鉄道インフラを所有・運営するネットワークレイルが明らかにした。

考古学の専門家によると、洞穴は中世の時代に聖堂もしくは隠遁(いんとん)生活の場として使用されていた可能性がある。近くの丘の上には聖カタリナをまつった14世紀初めの礼拝堂跡が残ることから、同じ聖人に関連する施設だったとも考えられるという。

検証の結果、本来の洞穴は現存する部分よりもはるかに大きかったとみられる。洞穴の壁面にはゴシック建築風のくぼみが彫られ、周囲にはキリスト教の十字架をかたどった装飾が施されている。

洞穴ではこうしたくぼみ7~8カ所のほか、炉の跡らしき場所も2カ所見つかった。専門家らは、内部で採取した炭やすすを放射性炭素年代測定法で分析すれば、洞穴が使用されていた時代を正確に割り出せると期待を寄せる。

英国ではこれまでにも、鉄道の建設や修復工事の際に思わぬ形で過去の遺物が見つかる事例が報告されている。先月にはイングランド中部バーミンガムの駅で、歴史上最古とみられる扇形庫(転車台を中心として構築された、扇形の機関車格納庫)が発見された。

2014年には、ロンドン・ブリッジ駅での工事に伴って歴史的な加工品が複数発掘されている。

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