新型コロナ流行、「第2波」と「第2のピーク」の違いは WHO
(CNN) 世界保健機関(WHO)の緊急対応責任者であるマイク・ライアン博士は21日までに、新型コロナウイルスに関連し「第2波」と「第2のピーク」を分類する明確な定義はないものの、部分的な違いはあるなどと説明した。
博士は第2波について、多数の発症例が起き、その後、非常に少ないかもしくは探知し得る水準にまで減少すると指摘。低水準の件数にとどまるかあるいは活動が止まったかのような期間を経て発症例が大規模な形で戻るとし、このパターンは季節的なインフルエンザでも確認されるとした。
第2のピークは異なった概念とし、多くの国が現在、これに遭遇していると主張。これらの国は第1波のピークの時期は脱したものの発症件数を減らすことは出来ず、減少を目指して奮闘するような一定して変わらない状態の中にあるとし、その後に第2のピークを迎えると分析。
第2のピークでは、地域社会での感染が依然起こっている状態にあるとも述べた。「第1波の中で第2のピークを迎える可能性がある」ともし、その後に第2波が続く事態も有り得るとした。
第2のピーク発生の阻止では現段階での効果的な感染予防策の質などが問われると警告。第2のピークに襲われたら、発症が十分制御出来ない状態で広がる可能性もあるとした。
また、第2波か第2のピークかの見極めには、感染の水準が非常に低い場所でのクラスター(感染者集団)の発生に気を付けるべきだと助言。「感染が非常に低い水準にたどり着いたとしてもクラスターを見つけた場合、対処しなければならない」と指摘。
「第2のピークを避け、地域内での感染の再来を防ぎたいのならクラスターを重大視しなければならない」と説いた。