女性の扁桃から生きた寄生虫、刺身食べて侵入か 日本

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女性の扁桃から取り出した長さ38ミリの寄生虫/The American Journal of Tropical Medicine and Hygiene

女性の扁桃から取り出した長さ38ミリの寄生虫/The American Journal of Tropical Medicine and Hygiene

(CNN) 日本に住む25歳の女性がのどの炎症で医師の診断を受けたところ、扁桃(へんとう)に長さ38ミリの細い寄生虫が生きたまま入り込んでいたことが分かった。

米医学誌に今月掲載された症例研究によると、この女性は刺身の盛り合わせを食べた後の5日間、のどの痛みと炎症に悩まされていた。東京の聖路加国際病院の医師らが調べたところ左の扁桃の内部に寄生虫が生きて動いているのが見つかり、ピンセットでこれを除去したという。

DNA検査により、この寄生虫は線虫の一種で、第4段階の幼生であることが分かった。これらの寄生虫は、生もしくは十分に火を通さない海産物を食べた人の胃に入り込む。日本や北太平洋の国々、南米、オランダでは寄生虫に関する症例が700件以上報告されている。

寄生虫の除去手術を受けた女性の血液検査の結果は正常で、症状も急速に改善した。

生魚などを使った料理の人気が高まる中、西洋諸国では海産物に寄生するアニサキスによる健康被害が急増している。

あるケースでは、健康だった32歳の男性の胃に入ったアニサキスが腸内で腸壁に突き刺さり、激しい腹痛や吐き気、発熱を1週間にわたり引き起こしていた。問診の中で男性は最近すしを食べたと明らかにした。

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