UAE、火星探査機の打ち上げに成功 初の惑星間ミッション
(CNN) アラブ首長国連邦(UAE)が火星探査機「HOPE(ホープ)」の打ち上げに成功した。UAEとしては初の惑星間ミッションとなる。
探査機は鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。悪天候の影響で当初の打ち上げ予定が延期されていた。
探査機は2021年2月に火星に到着する見通し。UAEが探査機を火星の軌道に乗せるのは初の事例。火星の大気のデータを収集する。
ホープの火星ミッションの公式アカウントはツイッターへの投稿で「深宇宙の探索の世界的な取り組みの一端を担えるのは名誉なこと」と述べた。
米国と中国も今夏、火星探査に乗り出す。米航空宇宙局(NASA)が火星探査車「パーサビアランス」を、中国が火星探査機「天問1号」を7月下旬から8月上旬にかけて打ち上げる予定。正確な打ち上げの日にちは日々の条件による。
3カ国が今夏に探査機を打ち上げるのは、地球と火星の距離が約2年ごとに最も接近するタイミングのためで、火星への旅程が少し短くなる。
UAEは2014年に宇宙庁を設立し、2117年までに火星にコロニーを建設するという野心的な目標を掲げている。