これが「宇宙のにおい」? 香水の制作費を募集中
(CNN) 宇宙空間のにおいを地上に持ち込んだとうたう香水がクラウドファンディングのサイト「キックスターター」で制作費用の募集を呼び掛けている。
「Eau de Space」と名付けられた香水をかげば、宇宙のにおいがどんなものかわかるかもしれない。
香水のプロダクトマネジャー、マット・リッチモンドさんによれば、開発にはスティーブ・ピアースさんが携わった。ピアースさんは化学者であり、オメガ・イングレディエンツ社の創業者。ピアースさんはもともと、米航空宇宙局(NASA)と2008年に「宇宙のにおい」を作り出すために契約。開発には約4年かかったという。
香水は宇宙飛行士を宇宙空間に送り出す前の訓練時に利用するために作られた。香水によって、宇宙空間で直面したり経験したりする可能性のある予期しない驚きを排除することがNASAの目標の一部だった。
国際宇宙ステーション(ISS)に滞在したこともあるペギー・ウィットソン飛行士は2002年、CNNの取材に対し、宇宙のにおいについて、「発砲直後の銃器から出るにおいのよう」と表現していた。
リッチモンドさんによれば、においを表現するのは難しいが、「宇宙飛行士は、火薬と表面をあぶったステーキ、ラズベリー、ラム酒がまざったにおいと表現する」と述べた。
リッチモンドさんは、香水がきっかけとなって、子どもたちが両親や教師、科学者との会話が始まり、子どもたちの科学や技術、工学、数学といった教育分野への興味につながればと考えている。