落とした財布、警備員が自転車で5キロ走り届ける お返しは車?
(CNN) 米ハワイでこのほど、食料品店の警備員が店で見つけた財布を自転車で5キロ近く移動して届ける出来事があった。落とし主は警備員の親切な行いに感謝し、警備員のためにクラウドファンディングを通じて車を購入するための資金を募っている。
クロエ・マリーノさんは生後5か月の息子と一緒に食料品店に急いで食料品店を訪れた際に財布をなくした。
しかし、店舗の警備員のひとり、アイナ・タウンゼンドさん(22)がショッピングカートに残された財布を発見した。タウンゼンドさんは勤務が終わると自転車を約4.8キロこいでマリーノさんの住所に財布を届けに行った。
タウンゼンドさんはCNNの取材に対し、自分も以前財布をなくしたことがあり、最悪の出来事だったと述べ、正しいと感じたことをやっただけと振り返った。
クロエさんと夫のグレイさんはCNNの取材に対し、見知らぬ人を助けるためにあれほど尽力したタウンゼンドさんに胸がいっぱいになったと述べた。
グレイさんはタウンゼンドさんの親切な行いに触発され、この出来事をフェイスブックに投稿した。「現金を含め大切なものはすべてそろっていた。これほど感動したことはなかった」と述べた。
タウンゼンドさんの無私無欲の行いに称賛の声があがった。グレイさんの友人のグレッグ・ゴーデットも賞賛したひとりで、クラウドファンディングの「ゴーファンドミー」でタウンゼンドさんに車をプレゼントするための資金集めを呼び掛けた。
タウンゼンドさんは資金集めの話を聞いて驚いたという。過去5年間、通勤には自転車を利用している。
タウンゼンドさんはマリーノさんたちの親切に感謝したが、それでも、大したことはしていないと考えている。タウンゼンドさんは、正しいと信じていることをやっただけと語った。