野口さんらISSの飛行士、宇宙遊泳実施へ
(CNN) 国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する宇宙飛行士ケイト・ルビンスさんとビクター・グローバーさん、野口聡一さんが近く宇宙遊泳を行う。
3人は今回の宇宙遊泳で、ISSで続く改修作業を支援する。ルビンスさんとグローバーさんは米航空宇宙局(NASA)、野口さんは宇宙航空研究開発機構(JAXA)に所属する。
宇宙遊泳は今月28日と来月5日に行われる。2回とも約6時間半にわたって実施され、NASAのウェブサイトやテレビチャンネルで生中継される。
今月28日の遊泳では、ルビンスさんとグローバーさんがペアを組んで太陽電池アレイの改修キットの組み立てと設置を行い、今後の改修作業に向けた準備をする。ISSの太陽電池アレイは機能は依然良好だが、経年劣化が進んでいる。これらのアレイの寿命は15年ほどで、設置されたのは2000年12月だった。
来月5日の遊泳では、ルビンスさんと野口さんがペアを組み、アンモニアシステムからの排気や、無線映像伝送装置の交換、エアロックのカバーに補強材を取り付ける作業などを行う。補強材はハッチ開放時の空気漏れでカバーが吹き飛ぶのを防ぐ役割を果たす。
今月28日の中継は米東部時間の午前4時半(日本時間の午後6時半)に始まり、飛行士らは午前6時から遊泳を開始する見通し。来月5日の中継は米東部時間の午前5時半(日本時間の午後7時半)に始まり、飛行士らがハッチを離れるのは午前7時ごろとみられている。
2回の宇宙遊泳はISSの歴史上、それぞれ235回目と236回目となる。
3人の飛行士は宇宙遊泳のベテランで、今回の遊泳はグローバーさんにとって3回目、ルビンスさんにとって3~4回目、野口さんにとって4回目となる。