古代ローマの馬車を発掘、ほぼ無傷の状態 イタリア
ローマ(CNN) イタリア南部の古代遺跡ポンペイの近くで、大きな4輪の儀式用の馬車が発見された。
ポンペイ考古学公園によれば、青銅やすずが使われた馬車はほぼ無傷の状態でロープの痕跡もあった。
ポンペイ考古学公園のマッシモ・オザンナさんは「古代世界に関する我々の知識を前進させるためのけた外れの発見だ」と語った。ポンペイ遺跡では過去にも輸送用の車両が発見されていたが、今回の発掘されたものとは異なっていたという。
今回の馬車の一部が火山物質の中から最初に見つかったのは1月7日。先週になり、馬車全体が発掘され、保管されていた部屋の一部が崩壊していたにもかかわらず、馬車自体は奇跡的にほぼ無傷だった。
馬車には青銅やずずが使われ、今も火山物質に覆われている/Luigi Spina/Archeological Park of Pompeii
今回馬車が発掘されたビラ(邸宅)はポンペイの北に位置しており、2018年には3頭の馬の死骸が見つかっていた。そのうちの1頭の馬は馬具も装着していた。
ポンペイ考古学公園は馬車を研究室に搬送して残りの火山物質を取り除く。その後、復元作業に取り組むという。