宇宙飛行士2人が宇宙遊泳、高精細ビデオの生配信も
(CNN) 国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する米航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士ケイト・ルビンスさんとビクター・グローバーさんが2月28日、宇宙遊泳を行った。
2人がISS船外で活動したのは米東部時間2月28日の午前6時12分から午後1時16分。活動時間は7時間4分にのぼった。
今回の宇宙遊泳ではルビンスさんのヘルメットに装着されたカメラから初めて高精細の動画が生配信され、船外活動を行う宇宙飛行士が見る風景をこれまでで最も鮮明に伝えることとなった。これまでヘルメットに装着されていたカメラが提供していたのは標準の動画だった。
A comparison of the standard and high definition views from the helmet camera on @Astro_Kate7's spacesuit. #AskNASA | https://t.co/cBNqC5JGaz pic.twitter.com/lGMO24TuLV
— International Space Station (@Space_Station) February 28, 2021
2人はすでに宇宙遊泳の経験者だった。グローバーさんは昨年11月にISSに到着してからすでに2度の宇宙遊泳を行っており、今回で3回目。
ルービンさんも2016年のISS滞在時に宇宙遊泳を行っており、今回が3回目の宇宙遊泳となった。
ルービンさんとグローバーさんは今回の宇宙遊泳で太陽電池アレイの改修に向けた準備を行った。ISSの太陽電池アレイは現在も十分に稼働しているものの、経年劣化が進んでいる。太陽電池アレイの寿命は15年ほどとみられているが設置されたのは2000年12月だった。
A look at both @NASA_Astronauts working outside the @Space_Station today: Kate Rubins & @AstroVicGlover. They're installing bracket support structures at the base of the station's solar arrays, to enable future upgrades to the arrays. pic.twitter.com/Ed5OrxX8lt
— NASA (@NASA) February 28, 2021
NASAによれば、新しい太陽電池アレイの設置によって、発電能力は160キロワットから215キロワットに増強される。太陽電池アレイの打ち上げはスペースXによって6月に始まる見通し。
ルービンさんは3月5日にも宇宙遊泳を予定している。このときは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に所属する野口聡一さんとペアを組む予定。