今年は見えづらかった金星、今週から夜空でひときわ明るく
(CNN) 地球に最も近い惑星の金星。この冬と春の大部分は太陽の光で見えにくい時期が続いたが、今週から夜空でひときわ明るく輝く見通しだ。
北半球に住む人なら、日の入りから30分後に西または北西の方向を見れば、すぐに金星が見つかるはず。月に次いで夜空で2番目に明るい天体が金星だ。
英国王立天文学会の幹部ロバート・マッシー氏は「金星はまばゆく、はっきりと見える。恒星のように瞬くわけではなく、安定した光を放つので見つけやすい」と語る。
金星は「宵の明星」とも呼ばれる。マッシー氏によると、過去に夜空に再び出現した際には、未確認飛行物体(UFO)の目撃情報の増加につながったこともあるという。日暮れ後の空の低い位置に金星があるおかげで、UFOが人々の目線に入るようになったためだ。
金星は肉眼で簡単に発見できるが、望遠鏡で観察すると半円よりやや膨らんだ形に見える。
これは金星が地球と太陽の間を移動するにつれて見かけ上の形が変化するためで、月の満ち欠けと若干似ている。
金星は年末まで夜空で見ることができる。