ローマ時代の墓地、頭部切断された人骨が大量に出土 英

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切断された頭部の多くは遺体の足元に置かれていた/Dave Webb/Cambridge Archaeological Unit

切断された頭部の多くは遺体の足元に置かれていた/Dave Webb/Cambridge Archaeological Unit

論文によると、英国各地にある他のローマ時代の墓地に比べ、今回は頭部が切断されたり、うつぶせの状態にされている遺骨が「極めて」多い。頭部が切断されている遺体は33%に上り、英国の他の墓地での2.5~6.1%を大幅に上回る。

一部の遺体がうつぶせにされている理由は不明だが、13体がこの状態で埋葬されていることを考えると、手違いの可能性はあり得ないという。死者が犯罪者だったか、もしくは家族が死者を恥ずかしく思っていた可能性などが考えられる。

これほどの多くの頭部が切断されている理由も不明だ。ただ、考古学コンサルタントの女性は、犯罪で処刑された可能性が最も高く、儀式的な慣行だった可能性もあると指摘する。

論文に引用された別の研究によると、ローマによる英占領期の後半には社会情勢の不安定化が目立つようになり、死刑が適用される犯罪の数が14から60に増えていた。

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