米首都上空を飛ぶセミの大群? 気象レーダーに巨大な影
レーダーは山火事の煙や渡り鳥もとらえることができる。テキサス州オースティンのコングレス橋からほぼ毎晩のように飛び立つ有名なコウモリの群れも観測できる。
ただ、今回レーダーに映った影についてジョージア大学昆虫学教授のナンシー・ヒンクル氏は、「セミではなかった可能性が大きい」と話している。
「セミは集団で飛んだり大群を作ったりはしない。実際のところ、あまりうまくは飛べない」とヒンクル氏は話し、セミは木から木へと短い距離を飛ぶだけで、長距離の飛行はしないと指摘した。
セミは木の高さまでしか飛ばないことから、レーダーに映ったのは別の昆虫だと推測している。
今年大発生したセミは、6月下旬から7月上旬には死に絶える。次回の大発生は2038年になる。