子犬は生まれつき人間とコミュニケーション可能 米研究

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研究にはラブラドールレトリバーかゴールデンレトリバー、あるいは両者の雑種の子犬が参加/Courtesy Emily Bray/Canine Companions for Independence

研究にはラブラドールレトリバーかゴールデンレトリバー、あるいは両者の雑種の子犬が参加/Courtesy Emily Bray/Canine Companions for Independence

(CNN) 子犬は生まれた時からすでに、人間とコミュニケーションする準備ができている――。学術誌「カレントバイオロジー」に3日、そんな論文が発表された。

研究を手掛けたのは、米アリゾナ大学人類学部のアリゾナ犬認知センターに所属する博士研究員、エミリー・ブレイさん。

ブレイさんは「子犬はごく小さい頃から、人間の視線を見つめて視線を返し、人間から与えられた社会的な文脈を持つ情報を上手に使う。人間と幅広く接した経験が一切ない時からだ」と指摘する。

ブレイさんはこの10年間、非営利団体キャナイン・コンパニオンと共同で盲導犬の発達を研究してきた。同団体は体や認知能力の障害を抱える大人や子ども、退役軍人に犬を無償提供している。

盲導犬などの補助犬の集団は研究対象として優れている。こうした犬の多くは何世代にもわたり系図がわかり、ほぼ同じような方法で育成や訓練が行われる。そのため、犬の行動のどの程度が遺伝に起因し、どの程度が訓練によるものか、判断するための選択肢がより多く与えられる。

多くの子犬で実験

論文によると、ブレイさんらの研究チームは今回、生後8週間の子犬375匹を対象に、各種の社会認知指標による評価を行った。使用した指標はすでに大人の犬に適用したことがあるものだった。

タスクの一つは研究者とのアイコンタクト。別のタスクでは、左右1.3メートル間隔に置かれたコップ2個の下におやつを隠し、研究者の手ぶりと視線を追いかけてもらった。研究チームは左右のコップに均等におやつを隠した。

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