子犬は生まれつき人間とコミュニケーション可能 米研究
子犬375匹はいずれもラブラドールレトリバーかゴールデンレトリバー、あるいは両者の雑種で、まだ母親や他の子犬と一緒に暮らしていた。
実験の結果、子犬たちは指さしや視線を追いかけて、おやつが隠されているコップのみを見ることに「非常に高い能力」を示した。行動に学習が必要な証拠は出てこなかったという。
「大半の子犬は70%の確率で正しいコップを選んだ」とブレイさん。「完璧ではないが、これは明らかに偶然より高い確率だ」「生後8週間の時期でも、何かに気付いている」
実際、多くの子犬は全く訓練を受けていない1回目のテストの段階から、人間の手ぶりや視線を追って、隠されたおやつに行き着いた。
ブレイさんによると、人間の指さしや視線を追う子犬の能力のばらつきは、40%以上が遺伝で説明できるという。
「この計算を我々ができるのは、行動で示されたパフォーマンスと、すべての子犬が互いにどれほど近い血縁かを知っているためだ。遺伝的な根拠があることを示した初の直接的な証拠になる」とブレイさんは説明する。
環境もその後影響する
チームはその後160匹の子犬を大人になるまで追跡調査。同じ検査をして、子犬の時の行動が大人の時の行動を予言するものになるかを確かめた。