中国、有人宇宙船の打ち上げ成功 ステーション建設計画前進
香港(CNN) 中国は17日、有人宇宙船「神舟12号」の打ち上げに成功した。建設中の宇宙ステーション「天宮」の中核モジュールに宇宙飛行士3人を送り込む計画。これで同国の宇宙ステーションは完成に1歩近づくことになる。
神舟12号は同日午前、運搬ロケット「長征2F」を使って、中国北西部のゴビ砂漠にある酒泉発射センターから打ち上げられた
国営中国中央テレビ局(CCTV)によると、神舟12号は打ち上げから約6時間半後に宇宙ステーションのモジュールにドッキング予定。3人の宇宙飛行士は約3カ月間滞在し、ライフサポートシステムやメンテナンスのテストを行う。
中国が宇宙ステーション建設計画で予定している計11回の打ち上げのうち、今回の打ち上げは3回目で、有人宇宙船としては初めて。中国が有人宇宙船を打ち上げるのはほぼ5年ぶりとなる。
宇宙飛行士は3カ月の滞在中、2人が長時間の船外活動を2回実施する。その後は有人宇宙船3回、実験モジュール2回の打ち上げを計画しており、2022年までの宇宙ステーション完成を目指す。