古代の巨大ザメ「メガロドン」の歯、3週間で2度発見 米男性
(CNN) 米フロリダ州の海岸で漂着物を探していた男性が、古代の巨大ザメ「メガロドン」の歯を3週間で2度発見する出来事があった。2度目に見つかった歯は、熱帯暴風雨「エルサ」によって浜に打ち上げられたものだった。
美術学芸員のジェイコブ・ダナーさんは3週間前、初めてメガロドンの歯を発見した。歯の長さは約7.6センチ、保存状態は良好だった。
そしてエルサ襲来後の8日午前、今度は長さ約10センチの歯が見つかった。
「他にもあるに違いないと思うと、1日じゅう漂着物探しをしていたくなる」とダナーさんは語る。どちらの歯も発見場所はファーナンディナビーチだった。
できる限り大きく保存状態の良いものを見つけようと競うアマチュア収集家にとって、メガロドンの歯は垂ぜんの的となる。ただ、米スミソニアン自然史博物館の古生物学部門上級研究員、ハンス・スー氏によると、メガロドンの歯は米南東部では大量に打ち上げられるため、科学的に大きな関心を引くことはないという。
メガロドンは絶滅前、2000万年前から360万年前にかけて世界の海に生息していた。同博物館のウェブサイトによると史上最大のサメであり、体長は最大18メートルに達した。あごには数列の歯が並んでいたという。
エルサのような暴風雨の襲来中、海では巨大な波が「海底の堆積(たいせき)物を大量にすくい上げて、浜辺に打ち上げる」とスー氏は解説。「漂着物を探す人にとってはお祭りだ」と話す。