追加接種、6種類のワクチンはどれも有効との研究結果
(CNN) 新型コロナウイルスワクチンの追加接種による効果を調べた英国の研究で、6種類のワクチンがどれも体内の免疫システムに強い反応を引き起こし、安全で有効に作用するとの結果が報告された。
英サウサンプトン大学病院のソール・ファウスト教授らの研究チームが、米ファイザー製または英アストラゼネカ製のワクチン接種を済ませた2800人あまりのグループを対象に、7種類の異なるワクチンを追加接種。4週間後に血液中の抗体を調べて比較し、英医学誌ランセットに報告した。
追加接種に使われたのはファイザーとアストラゼネカのほか、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)、米ノババックス、米モデルナ、独キュアバック、仏バルネバがそれぞれ開発したワクチン。
このうちアストラゼネカ製だけは、最初の接種が同社製だった場合に強い反応がみられなかった。ほかの6種類では、どれも同等の強い免疫反応が起きることが分かった。
また最初の接種から追加接種までの間隔が長いほど、反応が強いことも明らかになったという。
チームは引き続き、少なくとも1年間にわたりグループの経過を観察する。
チームは新たな変異株「オミクロン株」について、ワクチンの効果が一部弱まる可能性も指摘した。ファウスト教授は、追加接種がオミクロン株にもよく効くことを期待するとしたうえで、今回の研究でその点は検証されていないと述べた。