バイデン氏、新型コロナ対策の新戦略を発表 冬季感染拡大に備え

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演説を行うバイデン米大統領=1日、米ホワイトハウスの南裁判所講堂/MANDEL NGAN/AFP/Getty Images

演説を行うバイデン米大統領=1日、米ホワイトハウスの南裁判所講堂/MANDEL NGAN/AFP/Getty Images

(CNN) バイデン米大統領は2日、新型コロナウイルスの冬季感染拡大に備えた新戦略を発表した。ただ、パンデミック(世界的大流行)の開始から2年が近づく中、国民に不評のロックダウン(都市封鎖)の実施には踏み込まなかった。

バイデン氏の多面戦略ではワクチン接種を拒む国民への接種拡大や、成人全員への追加接種(ブースター)の提供に重点を置く。また海外からの渡航者に関する規則を変更し、従来は米国への出発前3日以内としていた陰性証明の取得時期を出発前1日以内に短縮する。保険会社に対しては在宅検査キット費用の支払いを義務づける。

ただ、バイデン氏は景気回復の維持に取り組んでいる状況であり、学校や企業の閉鎖には踏み込まなかった。

気温の低下や屋内に集まる人の増加に伴い、今後数週間で感染者が増える可能性が高いことは認めた。大規模雇用主にワクチン接種を義務づける措置が法廷で行き詰まっている現状にも言及した。

また、公衆衛生の専門家によって推奨されるコロナ対策が政治問題化していることを嘆き、マスク着用やワクチン接種が分断の種になっているのは悲しいことだと語った。

バイデン氏の演説はメリーランド州にある国立衛生研究所(NIH)の建物から行われた。米国で新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」が確認され、世界各地の国が新たに渡航制限や行動制限を課すなかでの演説となった。

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