コロナ禍の学校閉鎖、生徒に継続的な悪影響 米医師会誌
(CNN) 新型コロナウイルスの感染拡大に伴って相次いだ学校閉鎖で多数の生徒が精神的あるいは身体的な悪影響を継続的に被っているとする多数の論文が小児科に関する米医師会誌に27日までに掲載された。
2020年2〜7月期に11カ国で実施された研究36件の分析結果とし、不安感の増大、鬱(うつ)の症候や身体を使った活動の低下が判明したと指摘。ほぼ全ての研究で不安定な精神状態などに襲われていることが浮き彫りになったとした。
英国内の研究では少女の50%以上、少年の44%以上で不安感や心の痛みなどの症候が見られたとし、中国では精神衛生を維持する上での問題点が高水準で判明したと報告。ほかの国での研究でも不安感の高まりなどの増加が続いているとした。
ただ、自殺に至る事例に関する研究2件では、学校閉鎖やロックダウン(都市封鎖)の局面で目立った増加はないとも指摘。英イングランドでの研究例では、ロックダウンの最中に起きた26件の自殺の因果関係を調べた捜査当局は、新型コロナの感染などに根差すのは48%と判断した。
これら生徒の身体的な運動の実践に関する研究3件では、36〜47%が低下したことが判明。増えていたのは約24%だった。
今回の論文の作成者は、調査対象となった生徒に関する調査で同時に起きた学校閉鎖と広範なロックダウンの措置による影響の度合いについて分離した分析は出来なかったとも説明。ただ、一般的なロックダウンによる一部の影響が研究対象の一部データでみられたとした。
学校閉鎖が生徒に及ぼした精神面での悪しき影響の大部分の要因になったことを特にうかがわせる理論的な強い根拠があるとも指摘。仲間や教師との社会的な意味合いでの触れ合いの減少が原因ともした。