黒人の胎児を描いた医学イラストが拡散、書籍に掲載される運びに
レスター氏が共同執筆した論文は20年5月の英皮膚科専門誌に掲載された。これによると、新型コロナの皮膚症状について説明した科学論文は「必ずといっていいほど、明るい色の肌の患者の臨床画像を掲載しており」、暗い肌での症状の写真は掲載されていなかった。このため、皮膚科医や市民が新型コロナウイルスの症状を特定するのが困難になっている可能性があるという。
そのうえ、暗い肌の人に対しては一部の医療機器の有効性が落ちるという問題もある。光とセンサーで血液の色を感知して酸素濃度を測定するパルスオキシメーターは、コロナ禍で使用が増えたが、肌の色が暗いと正確な測定値が得られないことが分かっている。暗い肌の人向けに調整されていない場合、肌の色が光の吸収の仕方に影響を与える可能性がある。
「肌の状態だけの問題ではない」とイベさん。「重要なのは、あらゆる人にその人にふさわしい価値を与えること。黒人、白人、アジア人の分け隔てなく、誰もが私たちにふさわしい平等な医療を受けられるようにしよう」と話している。