植物の開花が1カ月早く、生態系への懸念も 英研究
(CNN) 英国の一部地方で平年より暖かい天気が続くなか、同国内で植物の開花がかつてより平均1カ月も早まっているとする新たな研究結果が発表された。
ケンブリッジ大学のウルフ・ビュントゲン教授らのチームが、英森林保護団体ウッドランド・トラストに保管されている大規模なデータベース「ネイチャーズ・カレンダー」を基に、18世紀半ばから2019年までに400種を超える植物について観測された、計40万件あまりの記録を分析。その結果を生物学専門誌「英王立協会紀要B」に報告した。
ネイチャーズ・カレンダーには、市民からの報告やインターネット上で広く募った情報を中心に、1730年代以降の開花や渡り鳥などの観測データ350万件が記録されている。
ビュントゲン氏らのチームは英国内各地の樹木や野草の開花日を、位置や標高、都市部か農村部かによって分類した。