オミクロン「BA.2」派生株、重症化率高い兆候 新研究
米オハイオ州のクリーブランド・クリニックで微生物学の部門責任者を務めるダニエル・ローズ博士は「人間から見れば、BA.1よりも厄介なウイルスかもしれない。より感染力が強い上に、一段と重い症状を引き起こす可能性がある」と指摘した。同博士は研究論文を検証したが、研究自体には関与していない。
研究を実施した東京大学医科学研究所の佐藤佳准教授は、これらの結果が証明するようにBA.2をオミクロン株の一種とは見なさない方がよいと指摘。さらに詳しい観察が必要だとの認識を示した。
CNNの取材に答えた佐藤氏は、検査で特徴が検出されないことから「ステルスオミクロン」とも呼ばれるというBA.2について、同株に特化した検出法の確立が多くの国にとって急務になるとの考えを示唆した。
一方、米ワシントン大学医学部のウイルス学者、デボラ・フラー氏は、新型コロナの変異株の名称として新たなギリシャ文字を検討する段階に入ったかもしれないと述べた。同博士は研究論文を検証したが、研究自体には関与していない。
BA.2はオミクロンの従来株よりも約30~50%感染力が強い。これまで74カ国及び米国内の47州で検出されている。