大量死の鳥の群れ、捕食動物から逃げて一斉降下か メキシコ
一方、英生態・水文学センターのリチャード・ブラウトン氏は、ハヤブサのような捕食者を避けるための動きだったことはほぼ確実との見方を示す。
「ムクドリモドキは『マーマレーション』と呼ばれる密集した群れをつくり、空中で旋回することで、ハヤブサを混乱させて標的を定められないようにする」(ブラウトン氏)
この戦略に対抗するため、ハヤブサは群れの中に飛び込んで標的となる1羽を切り離そうとすると同氏は解説する。
映像に映っているのは、上方から襲撃してくる捕食動物を逃れようとする場面である可能性が高い。逃げ惑う鳥たちは降下したものの、一部はその後上昇するのが間に合わなかった可能性があるという。
専門家によると、この鳥は北米西部やプレーリーの湿地に住むキガシラムクドリモドキという渡り鳥。冬に大群を形成するため、その様子が今回の映像に捉えられていた。