サメが生息する海底火山が噴火、NASAが衛星画像公開

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人工衛星ランドサット9号の撮影装置が海底火山から噴き出た変色した水を捉えた/Earth Observatory/NASA

人工衛星ランドサット9号の撮影装置が海底火山から噴き出た変色した水を捉えた/Earth Observatory/NASA

(CNN) 太平洋のソロモン諸島にある海底火山の噴火の様子をとらえた衛星画像が、米航空宇宙局(NASA)の情報サイト「アース・オブザーバトリー」に掲載された。

画像は5月14日に人工衛星「ランドサット9号」の撮影装置を使って撮影された。ソロモン諸島の海底火山、カバチ山から変色した水が噴き出す様子が写っている。同衛星は、地球の画像を高画質でとらえることができる。

NASAによると、カバチ山はソロモン諸島バングヌ島から約24キロ南の海底にあり、太平洋の海底火山の中でも特に大規模な活動が続いている。

2015年の探査では、同火山の火口に生息する2種類のサメが発見され、サメが過酷な環境で高温や酸性の海水に耐えながら生息できることが分かった。これにちなんでカバチ火山は「シャーケーノ〔サメの(shark)と火山の(volcano)を合わせた言葉〕」とも呼ばれるようになった。

海洋学会誌によると、噴火活動が続くカバチ山の火口には、アカシュモクザメとクロトガリザメのほかにも複数の魚類が生息していた。調査団はカメラに餌を付けて50メートルの深さまで降ろし、火口の内部を調査した。

  
      

NASAによると、火山はほとんど絶え間なく噴火しており、蒸気や火山灰が見えることもある。

付近の島の名は、ガトカエ島やバングヌ島の島民がまつる海の神に由来する。別名「レホ・テ・クバチ〔(カバチの火窯)の意味〕」と呼ばれることもある。

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