異常に動きが遅い火球、英北部で観測 専門家も首ひねる
(CNN) 英スコットランドと北アイルランド、およびイングランド北部で14日、夜空を流れる異常な火球が観測された。隕石(いんせき)だったのか宇宙ごみだったのかは現時点で分かっていない。
夜空に火球が見えた時間は10~20秒と、隕石にしては異常に長かった。英グラスゴー大学の専門家は、隕石と宇宙ごみの両方の特性を持っていたと指摘し、現在、映像を解析して軌道を調べていると説明。「その間は推測するしかない。いずれにしても、驚くべき出来事だった」と振り返った。
Can’t believe I seen this and managed to catch it on camera!! Going over Paisley at 10pm☄️ #glasgow #paisley #meteor #comet #fireball @UKMeteorNetwork @Daily_Record pic.twitter.com/mH9o2062nI
— Vanessa (@_vangal) September 14, 2022
火球は大抵の場合、ほんの数秒しか見えない。昨年、イングランド中部に落下した隕石が夜空を流れた時間は7秒だった。
今回の火球は現地時間の14日午後10時ごろ観測された。比較的時間が早かったことや、空が晴れていたことからグラスゴーのような都会でも多くの人が目撃したという。スマートフォンや玄関カメラで撮影した映像をSNSに投稿する人も相次いだ。
Wow — a meteor appears to have entered the earth’s atmosphere & crashed somewhere north of #Glasgow, along #Scotland’s northwestern coast.pic.twitter.com/5E7h1uIdf5
— Charles Lister (@Charles_Lister) September 14, 2022
英隕石観測団体の創設者は、現時点では宇宙ごみだったと推定していると述べ、「一般の人が撮影した動画から判断すると、隕石よりも動きがはるかに遅いように見える」と指摘した。
国際流星機構(IMO)のウェブサイトには800を超す報告が寄せられたといい、同団体はその情報をもとに火球の軌道を調べている。
火球の経路はスコットランドと北アイルランドを隔てるノース海峡の上空を通過し、スコットランド西部沖のアイラ島上空で終わっていた。