深海でとらえたソナー反応の謎解明、タイタニック付近の潜水調査で驚きの発見

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英サウザンプトンの港に停泊するタイタニック号/Pictures from History/Universal Images Group/Getty Images

英サウザンプトンの港に停泊するタイタニック号/Pictures from History/Universal Images Group/Getty Images

岩場の発見は、海綿やサンゴが海底を移動する距離について解明する手がかりになるかもしれない。一般的に見られる砂ばかりの環境には、サンゴのような生物が成長や繁殖のために必要とする硬い表面はほとんどない。

「時として、『どうやってここにたどり着いたんだろう』と思わせる場所が見つかることがある」「しかしこうした岩場や踏み石が、われわれが思っていたよりたくさんあるとすれば、そうした種の分布について解明する手がかりになるかもしれない」(ロバーツ氏)

調査団は現在、今回の潜水で撮影した画像や映像の解析を進めており、深海の生物に関する研究に役立ててもらうために結果を発表する意向。

タイタニックの近くでは別のソナー反応も観測されており、ナルゲオレ氏は今後の探査で正体を突き止めたい意向だ。この反応は、タイタニックの残骸と、今回新たに発見されたサンゴ礁の間の地点で観測された。正体が何であれ、大きさは今回のサンゴ礁を上回るとナルゲオレ氏は予想している。今回のサンゴ礁は、探査に貢献した研究者の名にちなんで「ナルゲオレ・ファニング・リッジ」と命名された。

タイタニックと周辺環境の調査は2023年まで続けられる予定。

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