深海でとらえたソナー反応の謎解明、タイタニック付近の潜水調査で驚きの発見

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タイタニックの残骸付近の潜水調査で検知されたソナー反応の謎が明らかになった/Xavier Desmier/Gamma-Rapho/Getty Images

タイタニックの残骸付近の潜水調査で検知されたソナー反応の謎が明らかになった/Xavier Desmier/Gamma-Rapho/Getty Images

(CNN) 北大西洋の深さ約4000メートルの海底に沈み、徐々に浸食が進む豪華客船タイタニック。その近くで26年前に検知されたソナー反応の謎を探る潜水調査で、これまで考えられていたよりはるかに変化に富んだ深海の様子が明らかになった。

ソナー反応は1996年、フランスの深海探査艇ノーティルのベテランパイロットで潜水士のP.H.ナルゲオレ氏が探知した。しかしその正体はこれまで分からないままだった。

ナルゲオレ氏など5人の調査団は今年行ったタイタニックの残骸の探査で、謎の物体を探るためにソナー反応が観測された地点を訪れた。ソナー反応の規模から判断してナルゲオレ氏は、別の沈没船があると考えていた。しかし見つかったのは、さまざまな火山岩で構成される岩礁で、ロブスターや深海魚、海綿、数千年前から存在していたと思われる複数種のサンゴが繁殖していた。

「生物学的に素晴らしかった。そこに生息する生物は、ほかの深海に生息する生物とは全く違っていた」。調査団に加わった英エディンバラ大学のマリー・ロバーツ教授はそう解説する。

ロバーツ氏によれば、深海平原と呼ばれる深さ3000~4000メートルの海底は、地球の表面の60%を占めている。深海平原は砂ばかりの海底が続き、構造的な特徴はほとんどないと考えられているが、時折、この平原に形成された岩場が見つかることもある。タイタニックの近くで今回見つかった岩場から、こうした環境はこれまで考えられていたよりも一般的なのかもしれないとロバーツ氏は推測する。

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