昼寝する人は脳が萎縮しにくい? 英研究者らのチーム
研究責任者を務めたUCLとウルグアイ共和国大の研究者、バレンティナ・パス氏はCNNとのインタビューで、過去の研究では午後の早い時間に5~15分の昼寝をするのがよいとされていたと指摘する。
だが一方で、高齢者の頻繁な昼寝は初期の認知症の兆候だとする研究結果も報告されている。
昨年3月にアルツハイマー病の専門誌に掲載された研究では、毎日1回以上または1日に1時間以上昼寝をする人はそうでない人に比べ、アルツハイマー病の発症リスクが40%も高いとされた。
同7月には、昼寝の習慣があるグループはそうでないグループに比べ、高血圧になるリスクが12%、脳卒中のリスクが24%高いという研究結果が発表された。
専門家らはこうした報告について、昼寝自体に害はないものの、夜によく眠れないせいで昼寝をする人が多く、それだけでは睡眠を十分に補えないのではないかと指摘。昼寝は睡眠障害を示す警告かもしれないとしたうえで、睡眠障害はストレスやホルモンの乱れを引き起こし、これが肥満につながって、高血圧や糖尿病など心臓病のリスク要因をもたらすと説明していた。